2010-05-15 (土)
*Boogie Boardを分解する
分解自体は先日したのですが,会社だったので中を確認して終わってしまいました.
ぱっと見
全体が一枚の電極として構成されているので,部分的に消去したり,電子的に表示内容を制御することはできないようです.書くときは,完全に圧力から来る物理的な作用によって色が変化するようです.
1枚の電極なので,トランジスタを形成するためのガラス基板なども不要になるのでとても薄く作れているようです.
実用性はともかく,おもちゃとしては,とても面白いですね.
回路とか
電源は3.3Vのリチウム電池っぽいですね.使い切ることは無いかもしれませんが,入手には困らなそうです.
F2001と書かれた,TIのマイコンが載ってます.
マイコンの周りに,トランジスタとコンデンサが並んでいるので,E-Ink駆動用のチャージポンプ回路でしょう.それを,DG409を使ってスイッチする…という感じでしょうか.
フィルムを剥がすと黄緑ががった何かが塗布されているように見えますが,これがE-Inkの正体かな.剥がしてもまた戻せば動きますが,完全には戻らないので注意.
消去時の動作
よく観察していると分かると思いますが,消去時に複数回,点滅していると思います.たぶん,完全に消去するためと,高い電圧を印加したままだと書きにくくなるので,低めの電圧をかけているように見えます.
オシロスコープで見ると思ったとおりの波形で,最初の消去時には36V,そのあと半分の18V程度の電圧をかけているのを確認しました.