telnetで遊ぶ::telnetでPOP
殆どの人は,専用のソフトを使ってサーバ上のメールを受信していると思いますが,もちろんこれもtelnetでできます.
メールをとってくる
では,メールを受信してみましょう.メール受信にはパスワードを入力することになるので,接続するメールサーバと接続に使っているプロバイダが違う場合は,盗聴の危険性を考えるとやめておいた方が良いかもしれません.ただ,これは普通のメールソフトを使っていても同じことが言えますが.
>telnet mail.~~.ne.jp 110[enter]
コマンドプロンプト上で上のように入力してくみてださい.mail.~~.ne.jpというのが,接続したいサーバで,後の110というのがポート番号です.サーバのコンピュータでは色々なサーバが同時に動いていることが多いのですが,提供するサービスによって番号が決められています.POP3は普通は110番です.サーバの管理者はポート番号を自由に設定できますが,変な番号にするとアクセスする人が困るので普通は固定です.
+OK QPOP (version 2.53) at www.k-k.yi.org starting. <12345.1056789012@www.k-k.yi.org><BR> <KBD>USER kousuke</KBD>[enter]<BR> +OK Password required for kousuke.<BR> <KBD>PASS ********</KBD>[enter]<BR> +OK kousuke has 2 messages (1659 octets).<BR> <KBD>STAT</KBD>[enter]<BR> +OK 2 1659<BR> <KBD>LIST</KBD>[enter]<BR> +OK 2 messages (1659 octets)<BR> 1 761<BR> 2 898<BR> <KBD>RETR 1</KBD>[enter]<BR> +OK 761 octets<BR> From: Kousuke Kawahira <kawahira@xxxxxxxx.ne.jp><BR> To: kousuke@xxxxxx.org<BR> Subject: test mail<BR> <BR> Testmail メールの本文です.<BR> .<BR> <KBD>QUIT</KBD>[enter]<BR> +OK Pop server at www.k-k.yi.org signing off.<BR>
メールのデータは一部省略しています.
POP3のコマンド
サーバに接続すると,コマンドを受け付ける状態になります.コマンドを打ち込むと,応答コードとメッセージが返ってきます.
USER ユーザ名
ユーザを指定します.
PASS パスワード
パスワードを入力してログインします.
STAT
メールの数と合計サイズを問い合わせる.
LIST メッセージ番号
指定したメッセージ番号のメールのサイズを問い合わせます.番号を省略すると一覧が表示されます.
RETR メッセージ番号
指定したメッセージ番号のメールの内容を表示します.
DELE メッセージ番号
指定したメッセージ番号のメールを削除します.
TOP メッセージ番号 行数
指定した行数だけメールの先頭から読み出します.ヘッダの行数は含まれません.0を指定すればヘッダだけ取得します.オプションの機能なので,対応していないサーバもあるかもしれません.
RSET
ログイン後の操作を取り消し.
QUIT
ログアウトして接続を切ります.
NOOP
特に何もしません.応答コードは返ってくるので,サーバが生きているか確認できます.
詳しくはRFCを読んでください.
まとめ
<略>
これで,出かけた先のパソコンが,インターネットに繋がってるのにメールのソフトがインストールされてない!なんて事があっても,大丈夫ですね?(笑)
履歴
- 2003-05-24 公開