用語解説
マイコン
マイクロコンピュータのこと.マイコンピュータの略ではありません.普通の人が手に入れられるコンピュータは大抵,これに入ります.パソコンもマイコンの一種だった気もしますが,最近は独立したようです.
CPUの他にメモリやIOを一つのICにつめこんだものを,ワンチップマイコンと呼びます.
とりあえずロボコンで使えそうなマイコンをピックアップ.
PIC
MicroChip社が作っているワンチップマイコン.
C言語とは相性が悪そうなアーキテクチャなのが気に掛かかる.お金を出せば高機能なCコンパイラが買える.
AVR
Atmelが作ってるワンチップマイコン.gccが使えるので開発は楽.開発環境もタダなのがいい.あと,書き込み回路が単純なもので済む.
H8
ルネサステクノロジ(日立)が作っているワンチップマイコン.
Z80
ザイログ社の8080互換マイコン.1976年に発表されて,色々なところで使われてきた.ワンチップマイコンでは無いが,現在でも組み込み分野などで使われている.
ARM
正確には,CPUアーキテクチャの名称.携帯電話や携帯ゲーム機に使われたりしている.Sonyのポケステとか.
新しげなもの
そんなに新しいわけでもないですが….
CPLD/FPGA
簡単に言えば,内部の回路を書き換えられるIC.最近,急速に普及しつつある.
複雑で規模の大きい回路を頻繁に変更するといった,今までには出来なかったことが出来る.そのため,回路の設計は回路図ではなくてVHDLというハードウェア記述言語で書くのが主流.プログラミング感覚で回路設計が出来るので面白い.ALTERAやXilinxあたりが有名どころ.
近いうちにロボコンに使われるでしょう.
あと,アナログな回路も作れたり,大電流が流せれば,もうICにバッテリーやらモータやらを直接繋いでロボット作れるのに(笑).どうやって作るのか知りませんが…超伝導?
SoC
System on chip
様々な機能を一つのICに組み込む技術.最近の家電は,色々な機能を持っているので,その機能を一つのICに詰め込んで同じICを大量生産するのでコストがかなり下がる.
でも,製造には億単位のお金が動くので,ロボコンには使われないだろうなぁ.
PSoC
書き換えられるSoC.機能を自由に組み合わせて目的のICにできるのは便利そう.Cypressが有名.
DSP
Digital Signal Processor
比較的単純な計算を高速でやってくれるIC.単純といっても,最近はMP3データのデコードとかをやってくれるICも普通に売っているのを見かけるので,使えればなかなか便利そうです.