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POV-Ray::シーンファイルの書き方
POV-Rayはシーンファイルというテキストファイルを書いて,3DCGをつくります.拡張子は「.pov」です.
povファイル内になければならいものは,
- 「カメラ」
- 「光源」
- 「オブジェクト」
の3つです.
当たり前ですね.カメラ(どこから見ているか)がなければ作画のしようがありませんし,光源がなければ真っ暗です.オブジェクト(物)がなければ,作画する意味がありません.
適当な例・・・
test.pov の中身
#include "colors.inc" camera { location <3,3,-15> look_at <-2,0,0> } light_source { <0,150,0> color White } sphere { <0, 2, 0>, // 中心 2 // 半径 pigment { color Blue //色 } }
として,レンダリングしてください.レンダリングしようとすると保存するかどうか聞かれるので,とりあえず,test.povとしてください.青い球が表示されれば成功です.表示されない場合,大文字小文字の間違いなどを見直してください.
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一行目の「#include "colors.inc"」は色を名前で指定するために必要です.
普通なら,光の三原色を使って,rgb<1.0,0.0,0.0>とかと指定する変わりに,
colors.incをinclude(含む)事によって,RedとかGreenとかWhiteと指定できます.
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//の後はコメントになるので無視されます.
改行やタブなどは別に入れなくてもエラーにはなりませんが,
見やすくするために入れておきましょう.
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タブやスペースは自由に入れられます.
これも見やすいように適当に入れましょう.
カメラ
上の例では・・・
camera { location <3,3,-15> look_at <-2,0,0> }
この部分ですね.その前に1行入ってますが,これはおまじないだと思って下さい.(正確には色をRedやBlueなどの名前で扱うためのインクルードファイルです)<BR><3,3,-15>から,<-2,0,0>の方を見ている感じですね.<x,y,z>ってのは,場所の座標です.<BR>
光源
上の例では・・・<PRE>light_source { <0,150,0> color White}</PRE>この部分ですね.ここで,1行目の”#include "colors.inc"”が役に立ちます.Whiteというのは,rgb< 1.0 , 1.0 , 1.0 >と書いたのと同じです.
オブジェクト
上の例では・・・<PRE>sphere { <0, 2, 0>, // 中心 2 // 半径 pigment { color Blue //色 }}</PRE>この部分ですね.sphereは,球を意味するオブジェクトです.pigmentは,色などを決めます.<BR>
この文書の履歴
- 2006-02-0 手直し